東京富士大学の強み

東京富士大学の強み

日本語力をみがく

講義名日本事情
講 師塩谷由美子教授

実社会で通用する日本語力!
外国人留学生がそれを身につけるために,ディベートという方法を使って,論理的に「話す」スキルをみがきながら日本文化について学ぶ「日本事情」という授業をご紹介します。

 ディベートというのは,学生が2つのチームに分かれて異なる立場を主張し合って,論理性や話し方を競うゲームです。例えば,「二世帯住宅について賛成か反対か」というテーマについて,あなたのチームは「賛成」の立場をとることになったと仮定しましょう。さて,どんなことをどんな順序で話せばよいのでしょうか。

 まず,「二世帯住宅」とは何かをチームで確認しましょう。これは,子供の世帯と親の世帯が一軒の家に住むことですが,それぞれが独立した生活ができるように,台所やお風呂・トイレなどが別々になっている家です。

 では,日本にはなぜ二世帯住宅があるのでしょうか。チームのメンバーと話し合ってみます。「なぜ三世帯が一緒に住まないのか」という疑問には「核家族」というキーワードが出てくるでしょう。「お年寄りは子供世帯が近くに住んでいる方が安心だ」という意見には,日本のお年寄りの老後生活がどのようになっているのかをインターネットなどで調べてみます。「お年寄りに子どもの面倒を見てもらえればいい」という意見から,女性の就労,男性の育児参加,保育園不足の問題なども調べます。他にも知りたいことはたくさん出てきますね。

 わかったことを整理して,チームで「賛成」の立場の論理を組み立てます。「反対」側チームの主張も想定して,それに反論できるような準備もします。根拠になるデータも用意します。

 そして実際に,2チームが授業でディベートをしてみます。聞いている人みんながよくわかるように,話すスピードや声量にも気をつけながら,チームの主張を発表します。

 さて,あなたは,聞いている人をうまく説得できそうですか?
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