学部・大学院

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イベント社会工学研究所


イベントが生む新しい価値の考え方"機会財"とは?

イベント社会工学研究所 所長  岡星竜美
 社会はさまざまな進歩と課題を抱えながら時を刻み、常に未来に向かって進んでいます。今から約半世紀前、日本に「東京オリンピック」の華が見事に咲き誇りました。当時世界一の東京タワーが建ち、新幹線が走り、高速道路が縦横に繋がり、まるで夢の中にいるようでした。1970年には「大阪万博」が、未来の社会の姿を映し出してくれました。技術は日進月歩、新しい生活空間を創り続けました。
 ところが、コンピュータを始めとするさまざまなテクノロジーが進化すればするほど、「人間と人間」「人間と社会」を結びつける絆(きずな)とは何か、私たちはどう生きるべきかなど、鋭い問いかけが次々と迫ってきています。
 この問いに「イベント」はどう応えられるのでしょうか。かつてコンピュータが急激に進出してきた時、「人が直接集まるイベントは無くなる」と言われました。全てをネットの中で行うバーチャルイベントも確かに流行りました。でも、その後はどうでしょうか。
 3.11東日本大震災の後でも、東北の祭りを復活させたいと願う人々がたくさんいました。「人間と人間」「人間と社会」を結びつけるイベントは、絶対に無くならないものだと思います。
 このイベントの力をもっと正しく表現したい、イベントが持つ新しい価値を伝えたい。その時、「機会財」という言葉に出会いました。目に見える"財"だけでなく、今目に見えない"無形の財"が注目されているのは周知の通りです。
 知財、ブランド財、サービス財などです。福祉の世界で唱えられていた「機会財」という概念はOpportunity Goodsと表現されます。見識や経験を有すシニアを社会で活用する機会を与え、地域の"財"とする・・・これをイベントで読み解くと、イベントは思いもよらない人と人、モノとモノ、技術と技術が出会いを提供することで、新しい何かが発火する場であるということです。これをオポチュニティではなく、もっと積極的な意味でチャンス(Chance Goods)で表現したいと思います。
 イベントを実施した時に、その場で何が起こったかという定点的な静的な解釈ではなく、そこでの出会いからどんなチャンスがその後生まれたかというダイナミックな視点に注目した時、イベントは一過性で無い新しい価値を続々と生むメディアとして再度脚光を浴びることでしょう。
 日本の社会の多くの場面で、チャンスの場づくりが急務です。Tokyo 2020でも、レガシー(Legacy)の重要性が脚光を浴びています。そのレガシーの先に、チャンスを生む・つなぐ・広げる力「機会財」としてイベントを捉えなおすことを提案します。
研究員大募集中! (一般の方も、学生(高校生)もOK)
  • 研究員の特典:入会金無料、年会費無料、各種専門研究会への参加、イベント学論文集への投稿(査読あり)、研究所主催イベントへの特別参加、各種講座・研修会・セミナーへの特別招待など
  • お申込み:①申込日 ②所属名・役職 ③お名前(ふりがな) ④住所(〒) ⑤電話 ⑥Eメール を記入の上、下記までメールをお願いします。
    東京富士大学イベント社会工学研究所 E-mail: event@fuji.ac.jp

2016年の活動

新「イベント実習」メニュー
Tokyo2020に向けた「Oh! もてなしクルー育成プログラム」実施中

 イベントプロデュース学科の科目「イベント実習」では、今年の春学期より新しく「Oh! もてなしクルー育成プログラム」をスタートしています。
 Tokyo 2020に向けてイベントスタッフが身に付けるべき7つの力、「ボランティア力」「ホスピタリティ力」「コミュニケーション力」「対応力」「機動力」「救急力」「提案力」。これらのイベントおもてなし力を育成する特別なプログラムを、学習メニューとして取り入れています。

【7つのプログラム】
●「スポ育」-ブラインドサッカーを通したダイバーシティ(多様性)教育プログラム。
●「おも活」-お手伝いが必要とされる人へのホスピタリティあふれる介助の方法を学ぶプログラム。
●「インプロ:即興演劇法」-多様な来場者と自在なコミュニケーションをとるための最新演劇メソッド。
●「フェイスペインティング講習」-観客を盛り上げる、一体化できるエンタメなイベントツール。
●「トランシーバー講習」-本番運営に欠かせない連絡・報告の通信ツール。
●「スポーツボランティア講習」-スポーツイベントを支えるボランティア育成プログラム。
●「救急法」-アウトドアでのスポーツイベントや音楽フェス等の現場で対応できる救急法プログラム。
 オリンピックイヤーとなる今年(2016年)、全国各地でオリンピック・パラリンピック関連行事が行われることもあり、「おもてなし力」は一段と注目を集めることでしょう。
 イベントプロデュース学科では、Tokyo 2020を見据え、積極的に「おもてなし力」人材の育成に力を入れていきます。
  • 受験生の皆様へ
  • 保護者の皆様へ
  • 高校教員の皆様へ
  • 卒業生の皆様へ
  • 企業・地域の皆様へ
  • 在学生・教職員の方へ