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【模擬講義体験記】イベントの正体

オープンキャンパスでは経営学科、イベントプロデュース学科、それぞれの教員が普段の講義をコンパクトにまとめ、模擬講義を行います。高校生の皆さんと年齢が近い学生広報スタッフにも模擬講義を受けてもらい、高校生目線で模擬講義の体験記を書いてもらいました。今回は第6回オープンキャンパスのプログラム、「イベントの正体」をレポートします。

 

 

【FUJIMAGA】そもそもイベントというものは、どのように定義されるものなのですか?

 

【大山先生】イベントというのは、終わったらきれいさっぱりなくなってしまいます。その前提は仮設であること。イベントの本質は、非日常的な特別な出来事で、そこにはメッセージがあります。つまり、ある「目的」を達成するための手段の一つであり、極めて正確かつ確実に情報を伝達することが可能なメディアとしてイベントは定義されます。

 

 

【FUJIMAGA】なるほど!テレビや新聞のようなメディアの一つとしてイベントが位置づけられるわけですね。

 

【大山先生】ところが、イベントは従来のメディアとはコミュニケーション構造が異なります。テレビなどは、情報の送り手から情報の受け手(視聴者)に対して一方向のコミュニケーションしか取れません。しかし、イベントの場合、情報の送り手、すなわちイベント主催者が目的を持ってイベントを開催し、イベント参加者が情報の受け手となります。情報の送り手は、その情報を必要としている人たちに直接コミュニケーションを取ることができ、イベント会場が経験共有の場となって双方向コミュニケーションが可能となるのです。

 

 

【FUJIMAGA】同じメディアであっても、従来のマスメディアとは違うことがイベントにはできるのですね!

 

【大山先生】英語の「EVENT」には、事故・事件・出来事といった意味がありますが、これらとイベントプロデュース学科の「イベント」との決定的な違いは、演出することが可能であり、感情にうったえるものがワクワクやドキドキといったプラスの感動であるということです。

 

【FUJIMAGA】大山先生はイベントと興行の違いが「二つある」とおっしゃいます。二つの違いってなんですか?

 

【大山先生】コンサートやスポーツの試合といった興行はチケット収入がメインのため、赤字になる可能性があります。それに対して、イベントにはクライアント(スポンサー)が存在し、予算の枠の中で実施します。

 

【FUJIMAGA】「イベント」という言葉は大きな枠組みを表していて、その中にはさまざまな種類があるということですね。だからこそイベントプロデュース学科には、「スポーツ・エンターテイメントコース」、「観光・コンベンションコース」、「サービス・ビジネスコース」があるのですね。これなら将来どのイベントに興味を持っても学ぶことができますね。

 

【大山先生】イベントに関連する産業は幅広く、そうしたイベント市場は年々拡大を続けていて、今では10兆円規模を超えています。

 

【FUJIMAGA】2020年には東京オリンピックが開催されますし、今後も成長が期待できる産業ですね。また、イベントが情報伝達手段であるということは、イベント業界に限らずどの業界でも通用する知識です。好きなことを学びながら社会で通用する力を養えるのがイベントプロデュース学科の特徴ですね。

 

◎模擬講義動画

 


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