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【模擬講義体験記】イベントと興行

オープンキャンパスでは経営学科、イベントプロデュース学科、それぞれの教員が普段の講義をコンパクトにまとめ、模擬講義を行います。高校生の皆さんと年齢が近い学生広報スタッフにも模擬講義を受けてもらい、高校生目線で模擬講義の体験記を書いてもらいました。今回は第8回オープンキャンパスのプログラム、「イベントと興行」をレポートします。

 

 

【大山先生】東京で一日どれくらいのイベントが行われているか知っていますか?なんと、約2000件なんです。

 

【FUJIMAGA】そんなに!?そんなに沢山のイベントがどこで行われているのでしょうか?

 

【大山先生】ホテルでのイベントが一番多いです。ホテルでは、朝から晩までイベントが行われており、そのイベントのひとつひとつにプロデューサーが存在するわけです。

 

【FUJIMAGA】そもそもイベントは何のために行われるのでしょうか?

 

【大山先生】イベントには必ず目的があります。目的を達成するための手段としてイベントが存在します。もう少しイベントの定義について考えてみましょう。イベントの前提は、仮設であることです。

 

【FUJIMAGA】仮設ということは、イベントが終わると無くなってしまうということですね。

 

【大山先生】その通り。例えば、テーマパーク自体は常設のものだけれど、テーマ―パークの中で季節ごとに行われるイベントは仮設です。そして、イベントの本質とはメッセージです。この伝えたいメッセージを忘れてしまうとイベントとして成立しません。

 

【FUJIMAGA】メッセージを伝えるということはメディアの役割をイベントは持っているということですね。

 

【大山先生】テレビ、ラジオ、新聞、雑誌を4大マスメディアと言います。ここに5番目のメディアとしてインターネットが加わります。そして、イベントもまたメディアのひとつとして位置付けることができます。メディアにおけるコミュニケーション構造に着目してみると、従来のメディアは情報の受け手へ一方向のコミュニケーションしか取れないのに対して、イベントでは情報の送り手と受け手の双方向のコミュニケーションが可能です。さらに、イベントを通じてダイレクトに伝達することができるため、情報のドロップが少なくてすみます。

 

【FUJIMAGA】イベントがどういうものかはよくわかりました。イベントプロデュース学科で学べば、ライブコンサートや展示会など、どんな種類のイベントでもプロデュースできるようになるのでしょうか?

 

 

【大山先生】イベントと興行の違いについてお話します。大きな違いは、やる人が違うということです。興行はプロモーターがつくり、イベントはイベントプロデューサーがつくります。興行はコンテンツが主役なので、メッセージがなくても成立します。チケット代や入場料が収入となる興行のリスクが高いのに対して、イベントにはクライアントがいて、予算の枠で実施します。例えば、興行とイベントの両方で日本武道館を使用する場合、費用として5,000万円掛かったとします。イベントは予算5,000万円を用意して、その枠内で実施しますが、興行の場合、例えば1枚7,000円のチケットで5,000人しかお客さんが来なければ1,500万円の赤字になってしまうというわけです。

 

 

【FUJIMAGA】同じイベントだと思っていたものが、興行とイベントに分かれていることを知ることができました。自分が興味を持っていることがどちらなのかを改めて考えてみたいと思いました。

 

◎模擬講義動画

 


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