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【講義紹介】ベーシックインカムって何?【経済政策】

東京富士大学経営学科の特徴の一つは、柔軟に未来を描けること。5つのコース(経営コース、経済・法コース、会計コース、経営心理コース、マーケティングコース)で自分の興味や関心を深め、その先にある未来(就職・進学)を展望できます。

 

今回は「経済・法コース」の清水良樹先生(経営学科専任講師)が担当する講義「経済政策」をFUJIMAGAが取材し、レポートしたいと思います。

 

 

【FUJIMAGA】この日は、ベーシックインカムについての講義でした。そもそも、ベーシックインカムってなんなのですか?

【清水先生】ベーシックインカム(BI)とは、日本語でいうと基礎的所得。すべての人に健康で文化的な最低限の生活をするための所得を給付する制度のことです。BIはまだ実現していなくてアイディアの段階なのです。

 

【FUJIMAGA】それだと既に存在している生活保護と同じじゃないんですか?

【清水先生】 生活保護を受給するための条件をクリアできずに、保護されるべき生活水準の人の多くがこの制度にアクセスできていない問題があります。それに対してBIならば全ての人が必要最低限の所得を得ることができるというわけです。

 

 

【FUJIMAGA】講義前半に受講者に対して、BIに賛成か反対かのアンケートが取られました。この時の結果は、賛成87.5%、反対12.5%でした。先生は「BI実施には多くの課題がある。例えば、財源の確保」と指摘されていましたね。

【清水先生】これは支給額と税率決定の問題ですね。既存の社会保障給付にBIが代替する部分があるので、やり方によっては現状の支出額よりも抑えることができるかもしれません。

 

【FUJIMAGA】講義後半に再度アンケートが取られましたね。今度は賛成60%、反対40%でした。講義の内容を聴いてみんながちゃんと考えた結果、反対票が増えましたね。

【清水先生】BIは現状の制度をより良くしようという一つのアイディアです。実現可能性の問題がありますが、大事なのは現状の制度の問題点を把握し、問題があるのならば多くの人が納得できるようなより良い制度にすることです。そのためには私たち一人一人が考えなければいけません。