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【模擬講義体験記】会計情報から企業の状態を分析してみよう

オープンキャンパスでは経営学科、イベントプロデュース学科、それぞれの教員が普段の講義をコンパクトにまとめ、模擬講義を行います。高校生の皆さんと年齢が近い学生広報スタッフにも模擬講義を受けてもらい、高校生目線で模擬講義の体験記を書いてもらいました。今回は第6回オープンキャンパスのプログラム、「会計情報から企業の状態を分析してみよう~流動比率の分析~」をレポートします。

 

 

【土井先生】企業の財政状態を表示する財務諸表の中で、今回は貸借対照表を使います。

 

【FUJIMAGA】タイシャクタイショウヒョウ?

 

【土井先生】貸借対照表は、(1)資産、(2)負債、(3)純資産の項目で構成されます。(2)と(3)は企業のお金の集め方を示し、(1)は企業のお金の使い途を示しています。

 

 

【FUJIMAGA】負債ということは借金ということなんですね。

 

【土井先生】負債は、流動負債(一年以内に返済しなければならない借金)と固定負債(一年以上借りていられる借金)に分けられます。純資産というのは、企業が株式を発行して調達したお金のことです。

 

【FUJIMAGA】「お金の使い途(みち)」って説明された資産には具体的にどのようなものがありますか?

 

【土井先生】資産は、現金、商品、機械設備などです。負債と同様に、資産も流動資産(一年以内に現金化するもので、代表的なものは商品)と固定資産(一年以上使用するもの)に分けられます。

 

【FUJIMAGA】貸借対照表の仕組みは理解できましたが、これをどうやって活用すれば、企業の「健康状態」を理解できるのですか?

 

【土井先生】ためしに、企業の安全性を分析してみましょう。ここでは「流動比率」というものを使います。
流動比率というのは、短期的に見た場合、その企業がどれぐらい支払能力があるかを示す指標です。
別の言葉で言い換えると、一年以内に返済しなければならない負債(借金)を、一年以内に現金化する資産(財産)で返済できるかどうかということです。
流動比率は、流動資産÷流動負債×100(%)で計算します。150%以上あれば平均的で、200%以上あれば優良な企業です。

 

 

【FUJIMAGA】模擬講義では、映画製作会社である「東宝」と「東映」の実際の貸借対照表を使って流動比率を計算する作業を行いました。授業を受ける前は、単なる数字の羅列にしか見えなかったものが、ひとつひとつの項目の意味を教えてもらった後で見ると、全然違ったものに見えてきました。流動比率のほかにも、固定長期適合率(長期的な借金の返済能力を分析する指標)と自己資本比率(借金にどれだけ依存しているかの指標)についても教えていただきました。

 

【土井先生】このように会計の知識があれば数字の読み方がわかり、経営分析ができます。簿記や会計学の知識貸があれば借対照表のような数字の作り方がわかります。経営学、心理学、マーケティングの知識を修得すれば、企業の経営計画や戦略などを考えることができます。企業を取り巻く環境を理解するには、経済学や法学の知識の修得が必要になります。

 

【FUJIMAGA】東京富士大学の経営学科には様々なコースがあるので、それら全てを学ぶことができるのですね!土井先生、ありがとうございました!

 

◎模擬講義動画

 


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