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【模擬講義体験記】オンラインマーケティングの裏側:ビッグデータとAIが変える世界

オープンキャンパスでは経営学科、イベントプロデュース学科、それぞれの教員が普段の講義をコンパクトにまとめ、模擬講義を行います。高校生の皆さんと年齢が近い学生広報スタッフにも模擬講義を受けてもらい、高校生目線で模擬講義の体験記を書いてもらいました。今回は第6回オープンキャンパスのプログラム、「オンラインマーケティングの裏側:ビッグデータとAIが変える世界」をレポートします。

 

 

【広瀬先生】大学で私はマーケティングを教えています。マーケティングを理解するには、消費者行動論、広告論、流通論といった勉強しなければならない分野があります。例えば、目線の高さに商品を置くというテクニックやレジの近くに商品を置いてついでに購入してもらうことを狙うテクニック等は、消費者行動論で学ぶことのひとつです。経営学を基礎としてビジネスを学ぶ上で、知識を蓄積することは大事ですが、色々な方向からのモノの見方ができなければいけません。当然、売る側の立場からだけではなく、買い手の立場からもモノを考えることができなければいけません。

 

【FUJIMAGA】自分だけが良ければいいやというのは、ビジネスの世界では通用しないということですね。色々な人の気持ちを考える。こういった点で心理学の要素も重要になってきそうですね。

 

【広瀬先生】皆さん、スマートフォンを持っていますか?そもそも「スマート」とはどういう意味でしょう?

 

【FUJIMAGA】う~ん…賢いということでしょうか?

 

【広瀬先生】その賢さとは何だろうね?例えば、従来の携帯電話と違って、スマホは「カスタマイゼーション」が可能です。自分が持っている外部機器と接続させたり、個人データをスマホと連動させたり、好きなアプリをインストールして自分だけのスマホにカスタマイズできるという意味です。

 

【FUJIMAGA】今は便利で無料のアプリがたくさんあるので、ついついインストールしちゃいますよね。

 

【広瀬先生】人の好みは様々です。企業としては、一人ひとりにその人が欲しいと思っているモノを提供したいと考えます。そのためには膨大な情報が必要となります。これがビッグデータと呼ばれるものです。

 

【FUJIMAGA】企業は消費者の細かな情報をどうやって集めているのでしょうか?

 

【広瀬先生】実は、私たちが個人情報を企業に提供しているのです。例えば、Googleのような検索サイトの検索ワードを通じてであったり、SNSの閲覧や無料アプリを使うことで個人情報を提供しています。

 

 

【FUJIMAGA】情報を集めにいくのではなく、提供させるというのは、非常に効率の良いやり方ですね!こうした発想の転換がビジネスでのモノの考え方なのですね。

 

【広瀬先生】音声情報の収集にも力を入れています。iPhoneのSiriは有名ですが、最近はAmazonの人口知能スピーカーであるアレクサが注目されています。こうして情報を集めることで、企業は消費者の行動パターンを分析することができるというわけです。

 

 

【FUJIMAGA】アプリの利用などによって知らず知らずのうちに個人情報が流出していたのですね。ちゃんとプライバシーが守られているのか不安になってきました。だけど、スマホは便利だから使わないわけにはいきませんよね。

 

【広瀬先生】プライバシーへの不安を抱えながらも利便性があるために使ってしまう。これを「プライバシー・パラドックス」と言います。

 

◎模擬講義動画

 


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