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東京富士大学は豊かな「教養力」が学生たちの実務IQや人間力を伸ばすと考えています。そのため広く学外にも人材を求め、社会でも役立つ多種多様な教養を身に付けることができる「ユニーク授業」を積極的に展開しています。

■ノンフィクション作家による講義

近現代史、建築、医療、ビジネスなど広い分野で本を書かれているノンフィクション作家の山岡淳一郎氏を、2016年度の客員教授としてお招きしました。
実際に新聞やテレビで報道されていることが、そのまま授業の材料になります。授業では「時代の変化を読み解く方法」、「事件が発生する社会の仕組みや人間の心理をつかむ方法」を身に付けることができます。

■授業の材料は私たちが生きる今という時代

「自治体だって空に恋をする」というユニークなテーマや、「東芝不正会計問題の奥にあるもの」「国民皆保険は維持できるか」など経営学部の学生として無視できない問題、そして「ダッカのレストラン襲撃事件」など最近起きた事件をテーマにディスカッションを実施。自らの言葉で語り、コミュニケーションを深める授業が行われています。

■あなたが作家ならどんな本を世に出す？

講義の締めくくりは「出版・企画コンペ」。これまでの講義をふまえ、受講者たちはそれぞれ「つくりたい本」を企画し、本のタイトル、狙い、売る相手、概要、発行部数、価格などを発表しました。学生たちはダイエット本、グルメ本、ファンタジー、絵本など様々な企画をプレゼンします。

学生たちの企画は山岡氏の手をへて、本物の出版社に持ち込まれる予定です。学生たちは発表前から出版社(プロ)の評価が気になって仕方ない様子でした。

山岡氏の講義を通じて、世の中にあふれる情報を鵜呑みにせず、自らの頭で考え、自らの言葉で物事を他人に伝える大切さに受講者は気付いてくれたようです。