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【卒業生】「世界一早く新しい一日を迎える国」より

2017年3月に東京富士大学を卒業し、国際協力機構(JICA)に就職した鷲塚桃子さん。現在、青年海外協力隊の一員として、9月からキリバス共和国に赴任しています。鷲塚さんからキリバスでの活動について報告がありましたので、皆さまにもお伝えします。

 

 

太平洋の島国キリバス共和国は長く大国から支配されてきました。第二次世界大戦中は日本が占領し激戦地となったことでも有名です。独立から40年足らずのキリバスは、「世界一早く新しい一日を迎える国」(日付変更線に最も近い国)です。地球温暖化の影響で海面の上昇が問題となっていますが、キリバスはツバルなどの島国同様、水没の危機にさらされています。

 

 

 

鷲塚さんは東京富士大学で4年間女子卓球部で活躍してきました。その経験を活かし、キリバスで卓球の普及活動に取り組んでいます。主に、月曜日、水曜日、金曜日、土曜日に、午前中は地域の小学校に行き卓球の普及活動を行い、午後はナショナルチームの子ども達を卓球の指導を行っています。

 

 

 

 

日本なら当たり前のように小学校には卓球台がありますが、キリバスでは卓球台が全くないためラケットやボールを使って、リレーをしたり、握り方を教えたりしているということです。また、キリバスのナショナルチームを指導する体育館には卓球台こそあるものの、体育館の床が抜けていたり、ボールも十分に無かったりと決して満足とはいえない環境で活動しています。

 

 

 

 

 

しかし、写真をご覧になってもわかるように、キリバスの子ども達は楽しそうに卓球に取り組んでいます。子ども達がシューズを履かずに裸足で卓球をしている様子を見て、鷲塚さんは「日本では当たり前だったことが、実はすごく贅沢なことだった」と感じているそうです。