新着情報

「上手な断り方・嫌われる断り方」(花尾ゼミ)

東京富士大学では学生たちの実務IQ(社会で輝く力)を高めるために、様々な取り組みを行っています。その取り組みの一つが、専門ゼミに所属する学生たちが一年間の研究成果を発表するゼミ発表大会です。発表大会に至るまでの入念な準備の中で、思考力、主張力、突破力などのを高めることをその目標としています。

全報告の中からいくつかピックアップしたプレゼンテーションの内容をギュギュっと凝縮して、高校生の皆さんにお伝えしていこうと思います。この機会に、大学のゼミでの学びをイメージしてみてください。

 

【報告要旨】

20代の人たちは会社の飲み会をどう思っているのか?DODA(デューダ)による調査結果は、およそ半数の人たちが「好きではない」と回答しました。その理由として、「気を遣う」、「お金を使う」、「プライベートな時間が減る」などでした。この結果からすると、会社に入ってからの飲み会はどうも面倒くさそうですね。会社に入る準備として断り方の研究をしておくことは重要だと考えました。まず、予備調査として、まわりの人たちにインタビューを行い、50個の断り方が抽出されました。次に、50個の断り方に対して印象や使用頻度を聞き、実際にみんなが断る時に使用している表現を31項目に絞りました。本調査は、インターネットを利用したアンケートを実施しました。回答者は、18~60歳の男女250名です。質問は、自分が飲み会や食事に誘ったとき、31項目の断り方に対して「どのくらいムカつくか?」、「再び誘おうと思うか?」「自分がその断り方を普段使用しているか?」です。

 

アンケート調査結果一例

 

 

 

性別によってムカつき方に違いがありました。女性はあいまいな断り方をされると気分を害するようです。また、学生と会社員での違いも発見できました。「仕事(バイト)があって」、「次の日早いので」などの断り方は、学生には通用しても会社員には通用しない可能性があります。これらは職場が一緒だと使えない断り方ですね。

 

調査結果

① 誘った人の機嫌を損ねず、人間関係を維持する無難な断り方:「自分ではどうしようもない理由があって行けない」、「その日だけは都合が悪い」

② それほど嫌われない断り方:「嫌です」、「面倒くさいからやめとく」、「お金がもったいないので」など、あいまいな断り方よりもきっぱりと断る方が印象は良い(特に女性の場合)。

③ 二度と誘われたくない断り方:「返事自体せずに無視する」

④ 再び誘うという回答が多かった人ほど友人の数が多い。