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7月22日オープンキャンパス報告① 「日野町魅力化プロジェクト × 実務IQ」

第6回目の「TFU OPEN CAMPUS 2018」が7月22日(日)に開催されました!高橋ゼミでは「地方活性化プロジェクト」を実施しました。行った先は鳥取県日野町。今回は、地元の人たちと高橋ゼミが一緒になって考え出したプロジェクトの内容から一部を抜粋してお伝えします。

高橋哲也先生(経営学科准教授)

 

(高橋先生)日野町は、人口がたったの3,000人ほどしかいない町です。一見すると何もない農村です。実は、鳥取大学の学生を呼んで、県の魅力を発見してもらおうという取り組みを鳥取県では行ってきました。しかし、地元の学生にとっては当たり前のものばかりであるため、地元の魅力に気がつくことができません。そこで、我々のような外の人間が日野町の魅力を発見しようと、本プロジェクトが立ち上がりました。3ヵ年計画として、2016年には観光(これは「ひまわり迷路」という形で実現しました)と通信環境の整備を提案しました。そして、2017年度の高橋ゼミの活動を今日は報告したいと思います。日野町において、8月に4泊5日の地元ホームステイをし、さまざまな提案を行ってきました。

 

(FUJIMAGA)ゼミ生たちは各種分析チームを編成しています。今回は、各チームの代表者が活性化のための提案をしてくれました。

 

(ゼミ生)まず、観光チームから報告します。日野町に観光資源はあります。しかし、それを知ってもらう機会がありません。そこで、私たちは観光資源を巡ることができるツアーを提案しました。豊かな自然を利用したレジャー、ラフティングやサイクリングができます。旅行会社と連携することで広くPRできます。これらを通じて、日野町への移住や定住を促すことが狙いです。

 

(ゼミ生)次に、産業チームから報告します。地域おこしのためには、知名度を上げる必要があると考えました。そこで、SNSを利用して情報を頻繁に発信します。また、金持(かもち)神社ブランドの形成を提案しました。金持神社は縁起の良い神社として知られていて、参拝者が毎年20万人います。そして、観光客を呼び込むための手段として農業に着目しました。宿泊施設や飲食店を充実させたうえで、そこで地元の美味しい野菜を提供してもらいます。しかし、根本的な問題に気がつきました。それは、人手不足です。産業発展に必要不可欠な要素が労働力ですが、日野町ではそれが不足しています。

 

(ゼミ生)最後に生活チームから報告します。日野町で生活したことで、地元の野菜が新鮮で美味しい、広大で豊かな自然がある、人とのつながり強く温かい、といった日野町の魅力に気がつくことができました。しかし、その反面、問題点にも気がつきました。日野町の課題は、廃棄野菜、人の流出による空き家問題、宿泊施設の不足、日野町を知ってもらうための発信力不足です。

そこで、ビジネスプランを提案しました。ポイントは、眠っている資源を”人を呼ぶこむための宝物”として活用することです。

 

(高橋先生)町議会議員の皆さんや町長さんの前でこれらの内容をプレゼンテーションしてきました。今年の夏も訪れる予定です。3年目の集大成として、「農業による街づくり」を考えます。