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7月22日 オープンキャンパス報告② 模擬講義体験記「なくなる仕事と生まれる仕事 -AIと人間のよりよい関係-」

第6回目の「TFU OPEN CAMPUS 2018」が7月22日(日)に開催されました!

今回は、高橋先生(経営学科准教授)による模擬講義についてレポートします。レポートを通じて、大学での勉強をイメージしてみてください。

高橋哲也先生

 

(高橋先生)10年後になくなる仕事について言及している研究があることをご存知ですか?誰もが将来に対して不安を持つものです。かつて、「三助(さんすけ)」という職業があったことを知っていますか?三助とは、お風呂で髪の毛や身体を洗う仕事のことです。江戸時代の人々は銭湯に通っていました。しかし、昭和の時代になると、家庭にお風呂が普及したことで銭湯の数は減少していき、三助の数も減っていかざるをえなくなりました。しかし、その後、銭湯はスーパー銭湯という形に変化し、三助もまたそこで生き残っていったのです。三助の例は、文化の変化が職業に与えた影響です。

 

(FUJIMAGA)社会の変化とは、職業の形の変化も伴うということですね。

 

 

(高橋先生)職業に影響を与えるのは文化だけではありません。技術もまたそうです。近年では、人工知能(AI)の普及です。将棋のプロ棋士とAIが勝負をして人間が負けるように、AIの能力が人間を超える分野が既に存在します。AIによる自動運転が普及することで、タクシー運転手の職がなくなるように、AIは職業に対して大きな影響力を持っています。

 

(FUJIMAGA)人間は必要なくなるということですか?

 

(高橋先生)現状のAIには、①責任がとれない、②状況判断ができない、といった限界が存在します。したがって、人間が必要なのです。

 

(FUJIMAGA)どんな人間が必要とされるのでしょうか?

 

(高橋先生)雇用される力。それを「エンプロイヤビリティ」といいます。それはつまり、”ミライを生きぬく力”です。

 

(FUJIMAGA)どうやってその力を身につければ良いのですか?

(高橋先生)変化する世の中において、これだけをやっていれば安心だというものはありません。問題にぶつかった時に考える力や学び続ける意欲。これらを育むのが大学教育なのです。