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10月14日 オープンキャンパス報告② 模擬講義「どうしてあの店はつぶれないの?~会計学から読み解く~」

第11回目の「TFU OPEN CAMPUS 2018」が10月14日(日)に開催されました!

今回は、土井先生(経営学科准教授)による模擬講義の一部を抜粋してレポートします。

レポートを通じて、大学での勉強をイメージしてみてください。

土井 充 先生

 

(土井先生)クイズです!タイ焼き屋さんとチョコ屋さん、どちらのお店が潰れにくいでしょうか?

 

(FUJIMAGA)資料としてタイ焼き屋さん、チョコ屋さん、それぞれのお店の利益構造(販売価格・材料費・家賃)が示されていました。これらの数字からどう考えればいいのかな?

 

(土井先生)それぞれのお店は何個売れれば赤字にならないかを考えてみて。お店は商品を売れば売るほど利益が出るけど、その一方で費用があるよね?

 

(FUJIMAGA)タイ焼きの場合であれば、価格が100円だから1個売れれば100円手に入るけど、材料費として50円かかっているから100円-50円ということですね。タイ焼きは1個売れるごとに50円の利益が出るわけか。

 

(土井先生)稼いだ利益で家賃を払わないといけないよね。タイ焼き屋さんの家賃が150円だとすると、3個売れば収支はトントン。チョコの場合は8個だね。これを損益分岐点と言います。つまり、タイ焼き屋さんは3個以上売れば利益が生じ(3個未満ならば損失が発生)、チョコ屋さんは8個以上売ると利益が生じるということだね。先月の実績は、タイ焼き屋さんは販売数量が8個、チョコ屋さんは10個でした。これを踏まえてクイズの答えを考えます。売り上げが低下した時にどちらのお店の方が余裕があるでしょうか?

 

(FUJIMAGA)タイ焼き屋さんに比べてチョコ屋さんは、固定費用(売り上げの増減に関係なく常に発生する費用)が高いこともあり、損益分岐点が高くなっている。収支がトントンになる販売個数が8個であるのに対して実際の販売個数が10個だから、余裕はあまりないですね。だから、クイズの答えは「タイ焼き屋さんの方が潰れにくい!」

 

(土井先生)正解!