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3/31オープンキャンパス報告② 模擬講義体験記(経営学科)「正しいお金の使い方~投資について~」

3/31(日)に行われました、第1回オープンキャンパスのプログラム、清水良樹先生(経営学科専任講師)による模擬講義についてレポートします。

(清水良樹先生)

(清水先生)「お金は私たちにとって身近なものであるにも関わらず、意外とお金のことをわかっていません。例えば、お金を増やそうとする時、多くの人は我慢をしてあまり使わないようにしますが、実はこれが大きな間違いです。お金は使わないと増えないのです。」

(FUJIMAGA)「買い物をしてお金を使えば減るんじゃないかな?」

(清水先生) 「お金には使うことによって増える方法があります。それが投資です。」

(FUJIMAGA)「投資って、なんだか難しそうで自分にはできそうもないし、ギャンブルみたいに損しそうで嫌だな」

 

(清水先生)「ギャンブルで損をするという認識は正しいですが、投資=ギャンブルであるという認識は間違っています。賭けが公平かどうかは期待値次第です。コイントスでコインの表が出れば100円もらい、裏なら100円取られるという賭けを想定しましょう。この場合、勝つか負けるかの確率は50%なので公平な賭けと言えます。この場合の期待値はゼロとなります。」

 

(FUJIMAGA)「ということは、不公平な賭け(ギャンブラーに不利)の場合、期待値はマイナスの値を取るということですね。」

 

(清水先生)「その通り。ルーレットをはじめ、カジノの中にあるもの全ての賭け事は、期待値を算出するとマイナスの値になるため、ギャンブラーは損をしてカジノは儲かる仕組みになっているんだ。ギャンブルというお金の使い方がいかにナンセンスなものかわかるでしょ。」

 

(FUJIMAGA)「投資に興味はあるけれど、一体何に投資をしたら良いのだろう?」

 

(清水先生)「投資のひとつのやり方として、現時点で価値の高いモノではなく、今後その価値が上がるであろうモノに投資をします。価値には大きく分けて『社会的価値』と『個人的価値』の2種類があります。社会的価値のあるモノというのは、簡単に言えばみんなが良いと思うモノのことで、個人的価値のあるモノというのは、自分が良いと思うモノのことです。社会的価値のあるモノは、その価値が上がる傾向があります。そのモノが市場で取引されている場合、価値の上昇は価格の上昇として現れるわけです。」

 

(FUJIMAGA)「世の中の人が何を良いと思っているのかを見極める必要があるということですね。」

 

(清水先生)「社会において何に対して価値が置かれているのか、その価値のポジショニング(価値体系)を見極めるのが投資に関するスキルなのです。価値のポジショニングは変化します。変化をもたらす要因のひとつがテクノロジーです。例えば、インターネットの誕生によって、膨大な情報を覚えておくことに意味はなくなり、情報を暗記するスキルではなく情報を活用するスキルの方が重要となっています。」

 

(FUJIMAGA)「投資スキルが単なるお金儲けのためのものではないということがわかりました。」

 

(清水先生)「お金は私たちの生活に欠かせないものであり、これまでもこれからもずっとお金と付き合っていかなければいけません。金融リテラシー(お金に関する知識や技能の総称)を習得すれば、皆さんの生活をより良くできると思います。」