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5/26 第2回オープンキャンパス報告② 模擬講義体験記(経営学科)「ブランドとキャラクター」

今回は第2回オープンキャンパスのプログラム、山川悟先生(経営学科教授)による模擬講義についてレポートします。

(FUJIMAGA)経営学の中にマーケティングという分野があるそうだけど、マーケティングってどんなことをするんだろう?

(山川先生)「ブランドを輝かせる要素としてキャラクターが重要視されています。企業は戦略的にキャラクターを設けています。その目的や狙いについてお話します。」

(FUJIMAGA)「たしかに、地方自治体の『ゆるキャラ』が話題になったり、企業にはさまざまなマスコットキャラが存在しますね。」

(山川先生) 「『キュートジャパン』という言葉をご存じでしょうか?近年、デフォルメされたかわいさが日本の文化として全世界で認められています。ブランドの表現要素には、社名、ロゴマーク、スローガン、コーポレートカラーがありますが、ここにキャラクターも加わります。こうした、VI(ビジュアル・アイデンティティ)の確立がブランド表現において重要です。」

(FUJIMAGA)「キャラクターを見ることで企業名をすぐに思い浮かべることができるのは、マーケティングが成功しているということですね。」

 

(山川先生)「企業が利用するキャラクターには既存キャラクターと独自キャラクターがあります。後者の独自キャラクターに注目が高まっているのです。独自キャラクターを設定する際のポイントがいくつかあります。例えば、キャラクターに物語性を持たせるために性格や口癖などの設定をつくりあげておくことです。キャラクターにやらせてはいけないこともあります。それは、広告的なメッセージを発信させないことです。キャラクターは消費者にとって身近な友達であって、セールスマンになってしまってはいけないからです。」

 

(FUJIMAGA)「キャラクターを設定するコツがあるんですね。キャラクターに愛着がわけば、その企業に対するイメージも向上しますね。」

 

(山川先生)「飽きられないためのサプライズとして、クロスオーバー(アニメやゲームの作品の中で、異なる作品のキャラクターが登場してストーリー展開することを指す)を用いたり、商品をペットのように取り扱うことで愛着を持たせる戦略を展開しています。キャラクターはブランドの敷居を下げてくれます。そのことを通じて、みんなに愛される企業でありたいことを表明することができます。キャラクターは企業にとってコミュニケーション戦略の一種なのです。」