TFUのキャリア支援(サービス業を志す人へ)2
東京富士大学は「就職に強い大学」を実現するにあたって、徹底的な就職指導を行っています。もちろん、学生の希望は様々。希望業種ごとにその就職指導も変わってきます。
今回は東京富士大学で行われる「就職特講」の教育内容の一部(サービス業志望者向けの指導)をご紹介します。
(2)言葉遣い(言葉遣いに人格が現われる)
①言葉の重要性
・言葉はその人の人間性やレベルを現すバロメーターである。言葉によってその人の生い立ちや生活環境、家族構成、家族の性格などまでも垣間見ることができる。核家族化や出生率低下の影響により、年上の方々との会話や、兄弟姉妹との会話が少なくなり、正しい言葉や相手の状況を考えた言葉遣いができなくなりつつある。そのため若者は「新人類」などと呼ばれ、世代を超えたコミュニケーションに影を落としている。
・コミュニケーションの第一歩が、この「話すこと」からスタートすることを考えると、言葉遣いが如何に重要であり、相手にどれほどの影響をあたえるかを理解しなければならない。コミュニケーションを第一に考えなければならないサービス業に従事する者にとっては、お客様が受ける印象や言葉の品格を考え、誠意が感じられるような話し方をしなければならないのは尚更のことである。
②言葉とコミュニケーション
・サービススタッフにとって、前述のような言葉は大切なものであることを十分に認識し、また理解し、より良いコミュニケーションをとっていくことが大切である。これを正しく理解しなければいくら会話をもってもコミュニケーションは図れない。
a)語学知識不足による阻害
b)性格上の粗雑な言葉遣いによる阻害
c)相手の個人能力の無理解による阻害
③言葉遣いのポイント
・どんなに素晴らしい言葉を知っていても、次のようなポイントを知らなければ、その効果は半減してしまう。特に、敬語の使い方には十分に注意しなければならない。
a)用語は原則として標準語
b)言葉は優しく、心をこめて
c)言葉は誰にでも公平に
d)相手に良く分かる言葉
e)正しく、最後まではっきりと、感じよく
f)明るく、楽しく
g)聞き上手であること
h)相づちとつなぎを大切に
i)口癖に注意
j)一気に話さず、間を置く
k)相手の話の腰を折らない
l)敬語を大切にする
m)馬鹿丁寧にならない
n)弱点や急所をつかない
o)自慢を慎む
p)愚痴を言わない
q)議論はなるべく避ける
(続く)