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【地方創生プロジェクト】オンライン勉強会を開催しました!(山梨県市川三郷町)

本学の企業ビジネス研究同好会(顧問:渡辺泰宏准教授)は、2020年8月29日(金)にWeb会議システムを活用して、「市川三郷町のっぷい魅力化プロジェクト」の参加学生によるオンライン勉強会を開催しました(協力:一般財団法人日本総合研究所)。

「市川三郷町のっぷい魅力化プロジェクト」とは、高齢化・過疎化という地域課題に直面する市川三郷町をフィールドとして、首都圏の大学生が滞在し、まち歩きや体験、町民との交流等を通じて課題や魅力を探り提案することで、地域の魅力化につなげることを目的に実施したプロジェクトです(2019年9月13日~15日実施)。

昨年度のフィールドワークを通じて、市川三郷町は、和紙・手彫り印章・花火・農産物(大塚にんじん・甘々娘等)といった多彩な地域資源を有する町であることがわかりました。しかしながらそれらの地域資源が連携しておらず、地域のブランドとして成立していないという課題が明らかになりました。

今年度(2020年度)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大学生による現地での実践活動は中止となりましたが、本学の企業ビジネス研究同好会では、昨年度の現地での見聞等を踏まえ、その後も研究を継続してきました。

市川三郷町の特産品である「大塚にんじん」を使った商品企画を考案し、その研究成果(商品企画案)の発表機会として、東京と市川三郷町をオンラインでつなぎ、参加者と意見交換する場を設けました。

市川三郷町の会場である農泊「ちかはぎ空の家」では、和紙製造や特産品開発に携わる事業者、大塚にんじんの生産者、地元の高校生・短大生など11名が参加しました。

大塚にんじんは「のっぷい」とよばれる柔らかく肥沃な火山灰土によって育つ「長さ」が特長のにんじんです。この長さは商品の特長であるものの、加工しにくいことや、加工するとその長さが損なわれるという問題点があります。

そこで学生たちは、日頃学んでいる経営学の知識を活かしながら、にんじんの長さが伝わるユニークな商品パッケージを考案し、町の人たちにプレゼンテーションを実施しました。

集まっていただいた町の方々や地元の高校生の皆さんから、様々な意見を頂戴し、大変有意義な話し合いとなりました。

このような勉強会を通じて町の関係人口を増やし、市川三郷町の活性化に役立てるとともに、学生たちの「実践的な学習の場」として、今後も地方創生プロジェクトの活動を継続していきたいと考えています。

コロナ禍で大学生の活動範囲は制限されている現状ではありますが、東京富士大学では、このようにオンラインを活用し「学びの機会」を創出してまいります。