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【模擬講義体験記】「レジャー・アミューズメント~余暇の歴史と、レジャー産業の今~」

オープンキャンパスでは経営学科、イベントプロデュース学科、それぞれの教員が普段の講義をコンパクトにまとめ、模擬講義を行います。高校生の皆さんと年齢が近い学生広報スタッフにも模擬講義を受けてもらい、高校生目線で模擬講義の体験記を書いてもらいました。今回は第5回オープンキャンパスのプログラム、「レジャー・アミューズメント~余暇の歴史と、レジャー産業の今~」をレポートします。

 

 

【FUJIMAGA】「レジャー」という言葉は日常的に使用する言葉ですが、どのような定義の言葉なのでしょうか?

 

【志塚先生】「レジャー」という言葉は、英語では「時間」の意味合いが強く、日本語では「行動」の意味合いが強いのです。

 

【FUJIMAGA】学問上の「レジャー」の定義はどうなっているのでしょうか?「デュマズディエ」という学者さんの言葉を見せてもらいましたが、少し難しく感じます。もう少し噛み砕いて教えてください。

 

【志塚先生】デュマズディエは色々難しく説明していますが、そのポイントは3つに絞られます。第一に「休息」という意味、第二に「気晴らし」という意味、そして第三に「自己開発」という意味をもっています。自己開発とは自分を高める行動を指します。

 

【FUJIMAGA】ここでクイズが出されました!「レジャーという概念が生まれたのはいつ頃でしょうか?」という質問です。うーん…新しい概念のような気もするけど、古くからあるような気もします…

 

 

【志塚先生】正解は18世紀後半のイギリス産業革命です。技術の発展によって社会にも変化が生じたのです。生産における機械化によって、必要な労働時間の短縮が生じ、余暇時間が生まれました。さらに、それまであいまいだった働く時間と休む時間を政府が法律によってきちんと決めたのです。こうして余暇の時間の過ごし方について人々は考えるようになったのです。

 

【FUJIMAGA】歴史と経済と法律の話が関連した深い話ですね。模擬講義はこの後、レジャーの歴史から現在のレジャーに関する説明に移行しました。

 

【志塚先生】日本の消費は低迷を続けている中、人々の生活行動は「安・近・短」志向が強まっています。つまり、費用が安く、距離が近く、日程が短いということです。こうしたことを背景に、テーマパーク・遊園地の入場者数は年々増加しています。

 

 

【志塚先生】経済産業省によるテーマパークの定義によると、非日常的なレジャー空間を提供する為のテーマが(コンセプト)が重要になります。では、世界中の人々を魅了するディズニーランドのテーマ(コンセプト)について考えてみましょう。

 

【FUJIMAGA】志塚先生によると、ディズニーの作品にはいくつかの共通点があるそうです。いったいどんな共通点なのでしょうか?

 

【志塚先生】作者のウォルト・ディズニーはグロテスクな表現を避け、下品なことも嫌いでした。これはつまり、「大人も子どもも安心して楽しめるように」というウォルトのテーマ(コンセプト)があったのです。

 

【FUJIMAGA】夏休み中にテーマパークや遊園地に出かける予定がある人は、「テーマ(コンセプト)はなにかな?」という観点から楽しんでみるのもいいですね。

 

◎対談動画

 


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