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【ゼミ】社会人になる前の会計常識プロフェッショナル・セミナー

東京富士大学での学びのベースとなるのが専門演習です。少人数の学生と教員がディスカッションをしながら、専門的な学びを深めます。2年次から本格スタートする専門演習の中から、今回は「石塚ゼミ」をご紹介します。

 


社会人になる前の会計常識プロフェッショナル・セミナー

教授 石塚 一彌 (会計コース)


 

 

会計は、社会人にとって必須の常識であるにもかかわらず、そのなじみにくさから(高校時代に勉強した一部の学生を除いて)一般の学生諸君には敬遠される科目でもあります。しかし、ビジネスパーソンとなってからは、必ず、会計のセンスを会得しているか否かは、皆さんに問われることになります。営業職、開発企画担当、広告担当、PR(パブリックリレーションズ)担当…その他もろもろの会社の活動の前提として、会計的ものの考え方(センス)は、不可欠の要素となります。

 

なぜなら、会社のどのような活動も、資金の裏付けが必要であり、会社にとって有限な資金をどのように確保し、有効に活用するかに関する客観的な数値の情報を把握するための「用具=手段」が、会計であるからです。

 

 

セミナーでは、まず、会計の基本的スタンスを理解してもらおうと考えています。
すなわち、そもそも、会計とはどのようなもので、また、何故必要なのかという基本的疑問であり、会計によって把握された情報を必要としている人々(利害関係者といいます)について触れ、会計それ自体が目的ではなく、あくまで会計によって把握された情報を必要としている人々のニー
ズに応えるための手段であることを理解してもらいます。さらに、実践的側面を強調するために、数値情報を把握する技術としての、簿記の知識についても伝授したいと思います。

 

会計と簿記は唇歯輔車の関係(お互いに補完し合う関係)にあり、会計が、なぜそのように考えるのかといった、主に理論的な側面に焦点を絞るものであるのに対し、簿記は、会計によって定まった考え方に沿って、具体的な数値を把握する計算プロセスとイメージして頂ければよろしいかと思います。

 

以上を経た上で、現在、ボーダーレス化する社会において、会計をめぐるどのような問題があるのか、会社の活動の良し悪しはどのよう数値となって現れ、どのように理解すればよいのか、経営にとっての将来的に有効な経営活動の方向性の指針となる数値はどのように把握されるのかといった会社にとって必須の事柄について、具体的なケーススタディに言及しながら皆さんと考えていきたいと思います。

 

当セミナーで、会計に関するセンスを会得してもらえれば、その後にどのような道を進んでも、皆さんにとって有益な1年になると確信します。