藍染体験会を開催しました!ーShinjuku Re和 style project 報告ー

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藍染体験会を開催しました!ーShinjuku Re和 style project 報告ー

本学の有志による「Shinjuku Re和 style project」では、地元新宿の地場産業である染色にフォーカスし、伝統的な技術を生かしたライフスタイルを提案する活動を行なっています。

これはその一環として行なっているもので、蓼藍(たであい)を学内で育て、その生葉を使って藍染を行う体験会です。これまではプランターで栽培していましたが、今年は藤森ゼミの学生が学内に畑を作り、地植えで蓼藍を栽培しました。厳しい暑さや天候の不順で生育が心配されましたが、施設管理職員の方々のご協力のおかげで立派に育ちました。

参加者は藤森ゼミの2・3年生とゲスト、染色の技術指導は地元の染色工房「染の里おちあい」様です。

企画の趣旨と作業の流れを確認した後、畑に行って蓼藍の葉を摘み取り、それをミキサーにかけて染色液を作り、刷毛で塗っていきました。
        畑から蓼藍の葉を摘み取る作業
           引き染めの工程
反物に刷毛で染めていく引き染めの工程はめったに体験できない貴重なものです。反物にはあらかじめ市松模様の型が塗られていて、そこにムラができないように丁寧に染めていきます。

染めの作業が終わったら、水槽の中で防染糊を落としていきます。ちなみに、この防染糊を洗い流す作業は「水元」といって、以前は神田川や妙正寺川で行われていたものです。

仕上げの洗いと色止めが終わったらよく絞って乾かします。にわか雨が降りましたが、乾かす頃には強い日差しが戻ってきましたので、あっという間に乾きました。
        防染糊を洗い落とす工程
        染め上がった市松模様の反物
染め上がった反物は、爽やかな淡いブルーの市松模様で彩られていました。蓼藍を育てるところから手がけたこともあって、完成した反物は学生たちにとって感慨深いものがあったようです。ちなみにこの反物は学園祭の時に展示されるそうです。

「伝統的な着物の染めは一つ一つが手間のかかるものですが、だからこそ衣類を大切にしようという気持ちが生まれるのだと思います。着物は何度も染め直して長く着られるサステナブルな衣類です。今回の体験が衣類への接し方を見つめ直すきっかけになればと思います。」(藤森大祐教授)

なお、当日の模様は8月23日(水)18:00からJ:COMチャンネル「ジモト応援! 東京つながるNews」の中で紹介されます。またスマホアプリ「ど・ろーかる」ならば1週間放送をご覧いただけます。