東京富士大学の強み

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職場の健康心理・産業臨床心理学・産業カウンセリング

講義名職場の健康心理・産業臨床心理学・産業カウンセリング
講 師伊波和恵教授

 あなたは、ご自分が何年働くか考えたことがありますか?
 大学卒業を22歳とすると、一般企業の定年退職年齢が60歳まで、38年間ありますね。年金受給開始が満65歳からですから、それまで定収入を得続けたいのなら、43年間です。
 とても遠い未来ですよね。
 その長い歳月を幸せに過ごすにはどうしたらよいでしょうか?

 きっと、仕事ばかりの毎日というわけではないでしょう。さまざまな人と出会い、ときには恋に落ちたり、信頼しあえるパートナーと新たに家庭を築いたりもするでしょう。ワーク・ライフ・バランスと呼ばれますが、人生の中で仕事は大きな比率を占めてはいるものの、やはり一人ひとりの「ライフ」あっての「ワーク」であり、ライフ=人生・生活・生命を楽しむためには、心身ともに健康であることがとても重要となります。
 「職場の健康心理」「産業カウンセリング」「産業臨床心理学」といった授業は、内容的に関連しあう科目です。学生たちはこれらを順序よく学ぶことにより、成人期の心身の健康を保つということ、つまりメンタルヘルスの課題について、自分自身の個人的な問題から対人関係や組織の中での問題を分析し、理解できるようになります。

 まず「職場の健康心理」では、8~10種類の心理テストを組み合わせて、自分自身の性格の特徴、とくにストレスの感じ方の癖や対処方法、感情の癖について考えていきます。どのような状況で、どのようなことが原因で落ち込みやすいのか、そこからどのように回復していくのか、自分自身を題材に、理論に沿って分析するのです。

 次に「産業カウンセリング」では、周囲の人々とのよりよいコミュニケーションについて考え、とくに人の話しを聞くスキルを磨きます。

 最後に「産業臨床心理学」では、組織の中で働く人たちのメンタルヘルス向上に寄与するような体制作りについて、実際の企業等で行われている取り組みを研究し、組織としてのメンタルヘルスケアや予防的ケア、ワーク・ライフ・バランス対策の実際について考察します。

 いつでも、いつまでも笑って過ごしていたいな、というのは、誰でも願うことなのですが、つねに実現し続けるのはなかなか難しいことです。そのためにも、自分自身のこころと身体、周囲の人々とうまくつきあっていくための心理学的知識を是非学んでみてください。あなたを支える力となることでしょう。
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